mamesuzu & chichiro / うどんとお菓子のuniqueランチのススメ

奈良女子大学やNHK奈良支局からほど近い場所にある「まめすず・ちちろ」。
お菓子の「まめすず」と、うどんの「ちちろ」が一緒に店舗を構えています。

いつもは午後のおやつタイムにお菓子を食べに行くことが多いのですが、この日はランチ取材に行こうと朝から意気込んでいたため開店前にお店に到着。まめすずの能登山晶子さんがのれんを出すところを激写。

能登山さんと桃色ののれん(のれんの色は季節ごとに変わります)。

ちょうどなタイミングで「ちちろ」のご店主うだしげきさんも自転車で登場!

「あれ〜〜??」

「まめすず・ちちろ」の店舗は、そのむかし種田山頭火も訪れたことがある由緒正しい(?)古民家。その時のエピソードもなかなか面白いので、ご興味がある方はお店で聞いてみてください。

12時open。こちらのお店には、猫・きんぎょ・亀などの動物たちもいます。

お店に入るとすぐに目に入る、まめすずの美しいお菓子たち・・・
そこはかとなく漂う異国情緒が、歴史ある建物の雰囲気ともよく似合っています。

タルトやケーキ、クッキーやビスコッティなどの焼き菓子が所狭しと並びます。

グルテンフリーのナチュラルなお菓子から、卵やバターをリッチに使ったお菓子まで、色々なタイプのお菓子が並ぶのがまめすずさんの特色のひとつ。「どんなお客さんが来られてもお好みのお菓子をチョイスできるように」とのこと。そしてどれをチョイスしても間違いなくおいしい!

まめずすさんのメニュー。グラフィックも可愛いです。
ホールケーキもオーダーできるんですね・・・いつか自分の誕生日に頼んでみたいなあ。

どのお菓子にしようか悩む至福のひととき。こちらはバナナのケーキ。

定番の人気者、あずきのナチュラルパイ。

でも今回はまず「ちちろ」のうどんをオーダーし、お店の中へ。

ちちろのうどんをいただいてから、デザートにまめすずのお菓子をいただくという、贅沢ランチを計画しました。

店内の様子。お座敷にテーブルが5つ。掘りごたつのお席もあります。

いつもレコードでクラシックが流れていて、名曲喫茶にいるような安らぎを感じます。

座る場所によって見える景色や雑貨も色々。ひとりの時、家族と行く時、友達と一緒の時・・・シチュエーションによって座りたい席が変わります。

一番奥のテーブルからは水槽と中庭が見えます。

入口のポスターに「金魚さしあげます」って書いてありましたね。

看板猫のはな子さん。運が良ければ一緒にお茶してくれます。

写真を撮ったりして待つこと数分。うださん特製のうどんがやってきました!

これがちちろの「アーサうどん」。700円。アオサ海苔のことを沖縄では「アーサ」と呼ぶそうです。

沖縄の海の色と同じエメラルドグリーンのアーサがのったうどん。ちちろのうどんはこれ一種類のみです。

 

〜しげきのアーサうどん物語〜

『今から12年前の冬、うだしげきは沖縄の南西1000kmの場所に浮かぶ八重山諸島の小さな島、黒島に降り立った。石垣島の港から船で30分かけてこの島にやってきた理由は、友人から綺麗な島だと聞き、興味を持ったからである。

黒島は歩いて回れるほどの小さな島で、牛が飼われていた。牛の数は島民の数よりずっと多い。
野生のクジャクもたくさん生息しており、まるで楽園のようだった。

明け方になるとまず牛が鳴き、それに続いてクジャク、豚、鶏が加勢して、盛大な四重奏を奏でた。

ある日しげきが浜辺を散歩していると、島のおばあさんが海の中で何かを採っていた。尋ねてみると「アーサ」だという。本土から来たのだが自分も採ってみていいかと聞くと、どうぞどうぞと言ってくれた。採ってみるとすぐにやみつきになった。

それから3日間、しげきはアーサ採りに明け暮れた。

山のように採れたアーサを半湿りのままリュックに詰めて店へ戻り、レンガ状に固めて冷凍庫に入れると、それから一年は美味しく食べることができた。

今はもう自分でアーサを採りに行くことはできないが、沖縄本島の恩納村の漁協から取り寄せたものを「ちちろ」のアーサうどんに使っている。』

〜完〜

 

アーサを口に入れると磯の香りが広がります。
甘さを抑えた出汁も、このうどんにぴったり。
シンプルで優しくて、あっと言う間に完食してしまいました。

 

それからおまちかねのデザート。

熊本産のグレープフルーツを使ったタルトを選びました。 国産のグレープフルーツがあることにも驚きましたが、その味の濃さにさらにびっくり!そしてグレープフルーツの酸味と旨みに対し、ベストマッチなクリームの美味しさといったら。

ちなみに過去にまめすずで食べたお菓子を遡ってみました。こうしてみると、チョコレートのケーキとマフィンがとりわけお気に入りということがわかります。

 

お菓子を食べていたら、うださんがおしゃべりしに来てくれました。

うださんは元新聞記者で編集のプロフェッショナル。うださんが手がけた本はお店にも並んでいます。

会社勤めをしながらご自身で出版していたという奈良町の地域誌「ぶらり奈良町」。単なる町歩きの本ではなく歴史や文化に踏み込んだ骨太な内容。うださん自ら取材して執筆した記事が50ページに渡ってぎっしり詰まっていました。

記事の中に高畑の喫茶店「みりあむ」の阪本さんとミリアムさんを発見!

「ぶらり奈良町は9号まで出して倒れましたよ」と笑う、うださん。
サラリーマンをしながら、これだけのものを9号まで作り続けたエネルギーに脱帽です。

さらにすごいのは、しっかり広告も掲載しているところ。
「1件に対し5回は広告のお願いに通うから、100件あれば500回通っていたことになるね」とこともなげに語っておられました。

 

「まめすずちちろ」に来ると、癒しと励ましの両方をもらってまた頑張ろうという気持ちを取り戻すことができます。たくさんの人におすすめしたい一方で、自分だけの秘密にしておきたいような、自分にとってはそんなお店です。

 

まめすず・ちちろ
〒630-8282 奈良市南半田西町18-2
0742-27-3130
12:00-19:00頃まで
月・火定休
http://www.mamesuzu-sweets.com/