JR桜井線の京終(きょうばて)駅の中に、2019年2月にオープンしたカフェ「ハテノミドリ」。
地元ということもあり、興味津々で伺ってきました。
NPO KYOBATEを中心に京終駅のリニューアルがされるようだ・・・そんな噂を途中段階でも小耳に挟んでいたのですが、「え、京終駅・・・?まさか」と半信半疑でした。
京終(きょうばて)=平城京の果て。
ネーミングからしてなかなかの趣ですが、その名の通り、元々の京終駅はなんだかうらさびしくて人通りも少なく、電車がくるのも一時間に1本、2本。無人駅だし、利用者数も少なそうだし、観光客なんて絶対通らないだろうし、そこにお金かけて大丈夫!?みたいに思っていました。
それが!!
駅舎も駅前もすっかり綺麗に整備されて、全てがキラキラと光っているではないですか!!
レトロなポストも鮮やかな朱色に塗り上げられています。
先日たまたま郵便屋さんが手紙の回収に来られたのですが、中に一枚も手紙が入っていなくて・・・
今度はここから手紙を出そう!って思いました。
待合も明るく開放的な空間に。
駅の看板も綺麗になっていました。
それにしても「きょうばて」。
奈良時代にはどんな場所で、どんな人が住んでいたのでしょう?
とても気になります。
駅舎の右半分がカフェになっています。店名は「ハテノミドリ」。
平城京のハテにたどり着いたら一体何があるのか・・・そこにミドリがあったら素敵だな。
きっとそんな風につけられた名前なのではないか?と勝手に思いを巡らせます。
店内には至るところに「ミドリ」が。はるばるハテまで来た甲斐があったと思えるような素敵空間。元々のイメージが寂しかっただけに、なんだか満たさるような、豊かな気持ちになりました。
大きな窓がたくさん取り付けられ、明かりがふんだんに差し込む店内。窓のすぐ外は駅のホームです。
お店の片隅に白いピアノが置かれていました。
「空港ピアノ」のように誰でも好きに弾けるのかな?と思い、店員さんにお尋ねしました。残念ながら、こちらは自由に弾けるピアノではないそうです。ただ、駅舎の待合に今後もう一台ピアノが置かれるそうで、こちらはおそらく自由に弾けるのではないかと。
日本には誰でも自由に弾けるピアノってなかなかないように思うので、期待がふくらみます!
メニュー。
ほうじ茶や煎茶がリーズナブルに頂けるのが嬉しいなーと思いました。ご近所のおばあちゃん達もきっと来やすくなるのでは?と。
それから「子供用ドリンク ¥200」も家族連れには嬉しいメニュー!
“駅”という開かれた場所にあるカフェであることの意義を、よくよく考えられたメニューなんだな〜と思いました。
オーダーしたのはホットコーヒーとホットジンジャー。
コーヒーは麻フィルターでドリップしているとのこと(ゆっくり説明を読む時間がなく、さらっとですみません)。
ホットジンジャーは、口当たりはまろやかですが、飲み進めるほどにピリリと辛口の大人の味。個人的にジンジャー強めは大歓迎なので、美味しくいただきました。
トーストセット ¥850。チーズトーストをチョイスしました。チーズの上にも「ミドリ」。
小ぶりのパンにチーズがたっぷりとかかっています。小腹が空いた時に頂くのが良いサイズ感。オリーブオイル?のいい香りがふわっと。
突然窓の外に電車が見えたのでびっくりしました。鮮やかなブルーの車体がまた素敵です。
それから気になったことがもう一つ。
席のいろんな場所にコンセントが取り付けられていました。
きっとスタバみたいに、パソコンを持ち込んで仕事するのもOKなのだと思います!こんな素敵な場所で仕事ができたらきっと捗ることでしょう。
また次回、詳しく聞いてみたいです。
ちなみに入口横の窓からドリンクのテイクアウトもできます。
これからの京終が楽しみになってきました。ごちそうさまでした!
ハテノミドリ
〒630-8141 奈良県奈良市南京終町211 京終駅舎内
070-1849-1033
11:00~19:00
水曜定休